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三十路女の酒と肴、時々男

33歳、独身、東京都民、一人暮らしの会社員(♀)。なんでもない日々の記録。


雨の電車と地震のスーパーのマニュアルトーク

寝ぼけ眼でつけた部屋の32インチのテレビの中で女子アナが伝える天気予報からが早いか、それとも外から聞こえてきた雨音からが早いか、私は今日の会社までの道のりが残念ながら雨模様ということを知った。
そして、それを知った私は、雨の影響による電車遅延を危惧して、いつもよりも一本早い電車に乗りたいと考えた。

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電車のアナウンスとスーパーでの出来事。

そう。考えたり、思うのは実に自由で簡単だ。
結局、私はいつも乗るのと同じ電車に乗り込んだ。
私はいつもするように、両腕を自分の体の真ん中へ、そして、両拳を胸と首の間辺りにぎゅっと握り込んだ。
そして、乗客達が傘を持ち込んだ分、いつも以上に圧迫感のある車内で、体の面積を少しでも縮めるよう努めながら、目を閉じて目的地へ到着する瞬間を待ちわびた。

「雨と朝間混雑の為、この電車は6分弱遅れて到着致します。朝お急ぎのところ申し訳ございません」

比較的、若い感じの声の車掌の、無機質なアナウンスが聞こえた。

そして、少し間を置いてから、

「雨の日は傘のお忘れ物が多くなっております。お気を付け下さい」

と、また同じ声が言った。

悪天候時にいつも聞く常套句、マニュアルトークだけれど、それらを言わないと、遅延に腹を立てる人、忘れ物をする人がきっと増えるのだろう。

そして、私はふとその前日の出来事を思い出した。
それは夜、21時過ぎのことだった。

私は最寄駅前のスーパーで、砂糖をそのお店のグレーの買い物かごに入れた終わった後で、次の目的の商品を探していた。
それは乾燥わかめなのだけれど、調味料かインスタント食品の商品棚にそれが陳列されていることを期待して、ゆっくりと歩きながら、棚に並べられている商品に目をやった。
そんな時、ドン!と下から突き上げられるような衝撃を感じ、次の瞬間、私の四方八方にある棚がグラグラと揺れ出し、それと共に、お醤油だったり、みりんだったりの瓶が当たってカチャカチャと鳴る音が聞こえ、そして、バサバサと数点の商品が通路に落ちていった。
私は、逃げるでもなく、しゃがみ込むでもなく、立ち尽くして、その揺れが収まるのを待った。


そんな状況が数10秒続いただろうか。
次に揺れを感じたのは、私の足元からではなく、私のズボンのポケットからだった。
その地震茨城県沖の地震速報を知らせようと私のスマートフォンが、私の右太もも上で震えながらブーブーと唸っていた。
速報を見ると同時に視界に入った電池残量は10%を切っていて、この後大きな余震が起きて、そして、そのままスマホの電池が切れてしまったら、私は避難場所への行き方も調べられないんだなあ、とそんなことを想像した。

そうしていると、状況確認の為か、店員同士での話声や、パタパタと小走りしている足音が棚越しに聞こえて、その話声と足音の持主が
「お客様大丈夫ですか。もしものときは買い物かごをかぶって頭を守ってください」
と声をかけてくれた。

恐らく、東北の震災をきっかけに、こういったマニュアルも徹底されるようになったのだろうか。



そんなことを思い起こしているうちに私を乗せた電車は目的地へ着き、プシューッと開いたドアから一斉に一つの方向へ流れ出したほかの人々と一体化して、私は駅の階段を登った。
そして、Suica定期券をカバンの外に付いてある小さなポケットから取り出した。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆




おまけ。
地震が起きたときの状況を友人に伝える私のLINEトーク画面。


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