金子みすゞさんに助けを乞う
2016年12月12日(月)
わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面(じべた)をはやくは走れない。わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんのうたは知らないよ。すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。

- 作者: 金子みすゞ,矢崎節夫,高畠純
- 出版社/メーカー: JULA出版局
- 発売日: 1984/08/30
- メディア: 単行本
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家族、恋人、というのは「程よい距離感」を取るのが他の関係性と比較すると、より難しいのではないか、と感じる。
(なんでこうしてくれないのか)
(なんでこんなことをするのか)
そんな自己の欲求をぶつけてしまいがちなのだ。
S氏は私が約3年前に退職した会社の後輩だ。
彼はまだそこに勤めている。
私は辞めただけあり、その会社のことを良く思っていない。
考えようによっては悪い会社ではないかもしれないが、自分のパートナーが働く会社、となると話は別だ。
本当はとっとと辞めてほしい。それが本音であった。
付き合う際に、
「いずれは辞めるつもりだ」
というそんな不確かな言質は取っていたし、先日社長とひともめあったという話も聞いていたので、ここ暫くは、より転職が、少なくとも私の中では現実味を増していた。
しかし、本日S氏との夕食で、どうやら当面(その当面が数か月、なのか数年なのかもわからないが)は、彼はああだこうだと文句を言いながらも、会社を辞めないようだ、ということを悟った。
私は今32歳である。
若い頃の2~3年を重みが異なる。
3年前に縁を切ったはずの会社と、もしかすると、この先の未来もずっと繋がりがあるかもしれない、という未来を想像することは、私を簡単に意気消沈させる効果を持っていた。
他人は他人。
自分は自分だ。
他人の人生は他人の人生だ。
他者の人生に憑依してはいけないし、支配しようとしてはいけない。
もちろんそれが家族であっても、恋人であってもだ。
皆違って、皆いい。
金子みすゞさんの詩を心の中で何度も繰り返し、気持ちを落ち着かせるしかない。今は。
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