2017年10月31日(火)
「神奈川座間市のアパートから9遺体」
午前中に届いたLINEニュース速報に震撼する。
猟奇的・・・怖い。怖過ぎる。
例えば、隣人だったり、電車の同じ車両に乗り合わせた人が殺人者なんてことが、ただ知らないだけで、私にも日常的にあるんだよなあ、きっと。
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姉の薦めで、数日前より谷崎潤一郎の『痴人の愛』を読んでいる。

- 作者: 谷崎潤一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1947/11/12
- メディア: 文庫
- 購入: 8人 クリック: 123回
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50年以上前の作品であるけれど、ひとつひとつの表現が詩的で美しく(なるほど、これが耽美派と言うやつか)、面白い。
が、突然、私は予期せぬ事故に遭ってしまったのである。
ネタバレ、という事故に。
しかも、人やネットからではなく、その新潮文庫本体にネタバレの罠があったのだ。
明治や大正、昭和初期くらいに書かれた文庫本は、物語完結後の最後の数ページを「注釈」に充てていることが珍しくない。
物語で出てきた、今では早々使わない表現や語句の意味、その時代を表す事件や災害等の解説、長さ、お金の現代の場合の換算(「○尺○寸はだいたい1m○cm」とか「5円は今でいうと3万円くらい」)等々、補足説明の役割を担っている。
今日『痴人の愛』のあるページに辿りついた際、、新しい登場人物「浜田さん」の名前の右横に注釈マークがふられていた。
(はて?何故名前に注釈?珍しい苗字でもないけれど)
と訝しく思いながら、私は後ろの注釈ページへ飛んだ。
「
浜
田
さ
ん
第
16
章
で
の
浜
田
さ
ん
の
告
白
に
よ
る
と
(ry」
この浜田さんの初登場は16章よりも全然前である。
「よると~」の後がここに記すのは自粛するけれど、その浜田さんの告白は物語の核、ターニングポイントのひとつと言ってもいいものだった。
そのネタバレに遭わなければ、私はもっと想像力を膨らませ、より主人公の気持ちに寄り添うことが出来ただろう。
何度も重版されているのに何故なの・・・新潮文庫。謎。
これから『痴人の愛』を読む方、「浜田さん」の注釈解説ページは、物語読了後に目を通すことを心からおすすめ致します。
夕飯はカレーうどん。
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